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クラッシャー上司の実践的対応策(2)

今回は、クラッシャー上司がどうやって発生するかを考えたいと思います。いくつか理由があると思います。

 

1.クラッシャー上司のそもそもの能力の高さ

クラッシャー上司は、自分がプレーヤーだったときは、クレームがあった、業務トラブルがあったとしても、うまくこなし、目標を達成できたのだと思われます。ただ、よくいわれているように、自分ができることが他人ができるとは限りません。そこを体得することがマネジメントになる前に学んでおくべきなのですが、そうならずに上司になってしまったということだと思います。

 

2.承認欲求

能力の高いことをあらためて承認してほしいという欲求もあると思います。「私は圧倒的な能力があるのだ」というのを相手に責めることによって、確認するという方法をとっているというのも考えられます。目的に照らし合わせると、別に部下を責める必要はなく、その意図さえ伝われば、それでいいはずなのです。それでもあえて、責めるというということは、承認欲求が高い可能性は十分にあると思います。

 

3. 建設的な議論を部下が働きかけてもその議論に対して勝ち負けで考えてしまう。

部下の方から、会社のために、前向きな意見があったとしても、それを採用するということは、クラッシャー上司にとっては、「部下の意見に負けた」と思ってしまうところに問題があると考えます。

このことは、クラッシャー上司の中には表向きは、聞く姿勢を保っているというある意味賢い人もいて、本人も気づいていない可能性もあります。

「勝った・負けた」の話になってしまうので、部下からすると議論をする気が失せてしまうか、負けずぎらいの部下であれば、議論をしつづけますが、そういう部下が消耗戦になりやがてクラッシュされてしまうリスクがあると考えます。

 

4. 脳の共感性を司る部分の能力が落ちる

最近の研究によると、人間は、権力を感じたり、昇進したと思うと、脳の共感性を司る部分の能力が落ちるらしいです。

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クラッシャー上司は、共感してくれないことが下で働いている人をクラッシュさせてしまうのだと思います。

上記以外にも、日本は、集団主義の国だというのもあったり、日本の組織環境は、ジョブ型ではないとかいろいろありますが、長々してしまうのでそれは別の機会で議論したいと思います。