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グローバリゼーションと啓蒙思想(3)

啓蒙思想関連の記事[1]で、現代は「なぜか」というのを説明する必要あるというのがどんどん求められていることを説明しました。今度は、どの程度理由を説明する必要があるのかというのを検討したいと思います。3つあると思います。

1.出来るだけ多くの、多様な人間を競争に参加させるものであること

 社内で見える化のプロジェクトを立ち上げようとすると必ず、ただ見えるだけにして何の意味もないじゃんというひとがかならずいます。その人のいうこともある意味正しいのですが、そのように意見する人は、グロバリゼーションを狭い意味でしか見えていない可能性があります。

 見える化の意義は、ありとあらゆる人が年齢や経験に関係になく競争に立てることに意味があるのです。したがって、見えるようにしただけで意味があるのです。

 グーグルは、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」をミッション・ステートメント[2]にあげていています。これは情報の見える化だと思います。同じような検索サービスが淘汰する中でグーグルが生き残っているのは、あらゆる情報を見える化しているからでしょう。

 その流れでユーチューブが、著作権の問題を乗り越えて、サービスとして成り立っているのは、出来るだけ多様な人材が競争に立つチャンスを与えているからだと思います。

  ここでいう競争とは、デカルト的なものの考え方を身につける競争です。

2.有限と考えるよりも無限・永遠と考える理由の方が受け入れやすい

 人間いつかは、誰でも死ぬ、物はいつかは無くなるというのは疑いのない真実だと思いますが、その考え方を否定する方が受け入れやすいというものです。なぜ働くのか、なぜ出世したいのかというときに、いつかは死ぬのだから意味無いじゃんというとすべて意味がなくなってしまいます。自分は永遠に発展するのだという論理の方が受け入れやすいのです。

  たとえば、会計の考え方のひとつのゴーイングコンサーンという考え方に対して、いつかは会社は滅びるでしょうから、考え方おかしくないですかという議論をしようとしても、まともに議論してくれる人はいないのです。

 

 3.1,2でも社会秩序を壊すもの、人権侵害するものはダメ

 当然ですが、1,2でも社会秩序を壊すものは、認められません。多様性が認められるといっても、人権を侵害するものや社会秩序を壊してしまうものは、ダメなのです。見える化するからといって、Youtubeになんでもかんでも公開してしまうというのはできないです。

 

 1,2,3を平たくいうと、要するに、いろいろな人間がどんどん前向きに生きてデカルト的な競争の土台(すなわちデカルト的なものの考え方を身につける競争の土台に立つ意欲につながる商品や人材)は、存在意義はあると認められやすいということだと思います。

 

出典

[1]グローバリゼーションと啓蒙思想の(1)、(2)は以下をご参照

・グローバリゼーションと啓蒙思想(1)

deepdeepthinking.hatenablog.com

・グローバリゼーションと啓蒙思想(2)

deepdeepthinking.hatenablog.com

 

[2]Google - Wikipedia