今日、働くことについて考えたこと(言葉通りに受け取らない)
今日考えたことは、言葉通りに受け取らないということです。
これは対組織についても言えるかと思います。たとえば、自分が所属している会社が「変革を望む」とか「創造的な職場を目指す」という経営メッセージを出したとします。その言葉通りに受け取って、そのようなことを実現するにはらこういう方法がいいのではないかと思って上司に提案します。そうすると、「たしかにそうだね」と反応してくれる上司はまだいいですが、そういう上司はまれで、煙たがられてしまうというのが落ちです。なぜ会社の方針にしたがっていい提案したのにもかかわらずなんで相手にされないのか考えていました。
およその上記のようなアドバイスは、ダイエットしたいと言っている方に「いっそうのこと食べなければいいじゃん」と言っているようなものです。それでは、アドバイスを聞いてもらえるわけがなく、もう少し方法を、考えた方が良さそうです。
ダイエットしたいと言っている人であれば、その人が困っているのは、太っていることではなく別のところにあるのが通常です。たとえば、太っていないといってほしいとか、こんなにダイエット頑張っているから理解してほしいというところが本当に言いたいところであったりします。自分自信を振り返ってみるとわかりますが、自分が何を望んでいるかうまく表現できる人なんて稀です。
それと同じことが会社などの組織についていえます。人間一人よりも、複数の人間が関わる組織の方が、本当に望んでいることを表現するのは、はるかに難しいはすです。したがって所属している会社などの組織が「変革がしたい」、「創造的な職場を作るのだ!」というメッセージを出した場合にその言葉通りに受け取って、解決策を考えても大体のケースにおいて意味がないです。それよりは、そのようなメッセージを出すのは、どのような背景や理由があるのだろうと一歩引いた目線で分析する必要があります。
上記の例でいえば、単純にオーナー社長にやめてもらいたい(もしくは続投したい)という単なる社内政治の話だけかもしれません。メッセージの裏の目標が何なのか正確に捉える必要があります。その上で、その目標に対してどの程度自分が貢献できるか見極めた上で行動に動く必要があります。
「裏の目標って言ったって、営利企業なのであれば、結局、利益が上がることが目標に決まっている」という方もいるかもしれません。その通りの部分もありますが、そうであれば、そのように直接言えばいいはずなのに、あえていわないところにポイントがあるのだと思います。おそらくは、利益は、手段であって目的ではないのです。裏の目標としては、単純に誰かに認めてほしいという欲求の方が圧倒的に多いのではないかと思います。
以下に参考文献を貼り付けておきます。
なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践
- 作者: ロバート・キーガン,リサ・ラスコウ・レイヒー,池村千秋
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2013/10/24
- メディア: 単行本
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