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今日、働くことについて考えたこと(ティール組織と老荘思想)

今日は、ティール組織と老荘思想の共通点を考えました。

ティール組織というのは、何かというと以下をご参照ください。

ティール組織というの定義は以下の本に書かれている通りで、役職なくフラットな会社で営業数値目標ないような組織のようです。

 

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

 

 

  

ティール組織の本質は、従業員の自主性に任せ、内発的動機に基づいて、モチベーションを維持するというものです。

実は、この組織運営の方法というのは、老荘思想で、組織運営するというのに似ているのではないかと思いました。

老荘思想というのは、以下の通りです。

孔子儒教が「人はこう生きねばならぬ」「物事はこうでなくてはならぬ」というガチガチに固められた道徳体系であるのに対し、老荘思想は「物事の善し悪しなんて考え方次第なんだから、気楽にあるがままでいいんだよ」という自由奔放さが特徴の思想です。

 

 

oshiete.goo.ne.jp

老荘思想 - Wikipedi

 

老荘思想は、物事には良い面、悪い面あるから、何かを決めつけず、自然体が良いという発想です。この思想に支えられて、前漢の初期に組織運営をされていたというので、数年前、いくつか関連書籍本を読んだのですが、その当時は、今一ピンときませんでした。その発想と組織運営の発想が結び付かなかったのです。

ただ改めて考えると、老荘思想で組織運営するというのは、ティール組織のように、人々をあるがままに受け入れて、組織運営していたのではないかと思って、ちょっと腑に落ちました。老荘思想の書籍には、個性を大切にするとか現場の言うことを優先させるとかそういう言葉はまったく見当たらないですが、根本的には似た様なことをいっているのかもしれないと思っているのです。

 

「だから、紀元前から、ティール組織を知っていたアジアの方がすごいんだ!」とか主張する気は、まったくないのです。それよりもむしろ、紀元前から存在する老荘思想がどうやって、中国史上に登場した国々に採用されたり、採用されなかったりしたかという歴史を学び、ティール組織の考え方についての今後を考えるという方が重要です。私個人としては、このような従業員の内発的な動機を重視する考え方がもっと普及してくれればと思っていますが、完璧ではないはずだと思っています。内発的動機を重視することのどこが、問題ないのか、歴史がもし教えてくれるのであれば参考にすべきと思います。