今日、働くことについて考えたこと(歴史上のイノベーター)
歴史上のイノベーターです。
イノベーターというと、一般的には、織田信長を思い浮かべるかもしれません。織田信長については、いろいろな方が、いろいろな観点から書かれているで、そちらに譲ることにして、あまりイノベーターとして捉えられていない人を取り上げたいと思います。それは、前漢を作った劉邦です。
劉邦については、司馬遼太郎の代表作である「項羽と劉邦」で書かれています。
・劉邦は、40歳ぐらいまで、町の中で飲んだくれていて、戦をしても連戦連敗、逃げてばかりいた
・一方項羽は、見た目も体格もよく、将軍としてもカリスマあり、劉邦との戦いに勝ち続けますが、後半から徐々に負け始めて、最後、劉邦に負けてしまいます。
こんな劉邦が、最後に項羽にかって、前漢を建国します。なんで、劉邦が、項羽に勝てたのかについて、上記の本を読むといくつかヒントがあるのですが、私は、劉邦という人物が、組織単位でイノベーションを起こせる人だったのではないかと思い始めています。
劉邦は、どんな人にでも、話を聞いていたそうです。おそらく、非常に話を聞くのが、うまい人だったのではないかと思います。十年ほど前のMITの研究になりますが、話を聞く人の周りは、活発化するとのことでした。
劉邦の周りには、韓信などの優れた武将や蕭何などの優秀な官僚に囲まれていました。劉邦が優秀な部下を見極める能力があっただけではなく、優秀な部下の話をよく聞き、活性化させたことが、項羽に最後勝った理由だと思います。劉邦自身には、武力・行政遂行能力は全くなかったのですが、周りをうまく使ったわけです。
今求められるリーダーというのは、かならずしもその人自身がイノベーターであることではなく、組織を活性化させ、周りをイノベーションさせることのできる人なのではないかと考えています。以下の本はまだ読めていませんが、以下の本も似たようなことが主張されているのではないかと思います。
ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち
- 作者: ピョートル・フェリクス・グジバチ
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2018/02/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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