働くことを考えるブログ

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今日、働くことについて考えたこと(何を優先すべきか)

今日は、何を優先すべきかというのを考えました。

たとえば、中間管理職で、困っている部下に相談を受けたと同時に上司に呼び出されて指示された場合に、どちらを優先すべきかみたいな悩みに直面することがあると思います。その場合、考え方として二つあると思います。

 

一つの答えは、親分肌を見せて、部下を守るのだという考え方です。部下を守ることが会社を助けることになるのだというカッコいい人もいます。もう一つの答えは、上司を優先するというものです。会社というのは、ピラミッド社会なのだから、とくに出世したければ、上司のいうことを聞くべきだという考え方もあります。

 

こういう問題が生じたときにどうやって優先順位をつけるか考えました。

 

1.まずは、この対立関係がにおいて、どちらも正しいのだと受け止めることだと思います。どちらかの立場が正しいと決めて、違う考えの人を否定する人が多いと思います。どちらも正しいし、間違っていることがあると考えるのが重要です。

 

2. 次にそれぞれの立場をした場合に失うものはなにかを考えることです。

たとえば、上記の例でいけば、会社のいうことを聞く、上司の指示を優先するという方が多いのではないかと思います。

そういう選択をするのであれば、失うものもちゃんと意識することです。一般的には部下の方が、現場に近く、現場の問題点を敏感に感じとっています。そのような重要な情報を無視するということは、それなりに失うものもあるはずです。

また、部下を守るという選択をするのであれば、昇進という観点からは、あまり評価されないかもしれないですし、現代社会では、基本的にピラミッド社会の上にいくことが報酬を高めるという構造になっているので、そこの部分を現実的に諦めることになるのだと思います。

 

ちなみ以下の本で、孫子も、物語を進める時に、デメリット・メリットを見極めるようにすると良いと書いています

新訂 孫子 (岩波文庫)

新訂 孫子 (岩波文庫)

 

 

たまに、結論決まっているのだから、あえてメリット・デメリットを考えなくて良いという方もいますが、どんな選択をしたとしても、必ず、何らかの形で失うものがあるのです。選択して失うものを見つめることで、自分が何を大切にしているのかというのを考えるきっかけになります。

3.そして、最後は「決め」の問題です。会社を取るか、部下を取るか、時間もないので、どうしても決めてしまう必要があります。メリット・デメリットを考えることに時間を費やしても、結局は事実の羅列であって、決断には、つながらないと思います。

(たまに、デメリットがあるのであれば、それが無くなるような対処策を考えておけばよいという論調もありますが、結局その対処策を講じることによって、またデメリット・メリットが生じてしまいまいます。結局は決めの問題だと私は思います)。

ただ繰り返しになりますが、失うものが何か知っておくというのは、自分が何を大切にしているか考えるきっかけになります。その観点からメリット・デメリットを書き出すのがいいと思います。

 

以上、何を優先すべきか考えました。「結局、『決め』かよ」と突っ込まれそうですが、結局そのとおりだと思っています。ただし、その結論に到るプロセスが大切で、選択したことによって、失うものはちゃんと踏まえる必要があると思います。