今日、働くことについて考えたこと(見える化のメリット)
今日は、見える化のメリットについてです。
見える化とは、業務の透明性を高める活動で、主にトヨタを中心に進めらてきました。これは少し前のブログでと書きました。
deepdeepthinking.hatenablog.com
たまに、見える化に対して、「単純に透明性を持たせてもあまり意味ないんじゃない?」とか「結局どこかは隠さないといけないのでは」というツッコミをする人もいます。今日は見える化のメリットを考えました。
見える化のメリットは、二つあると思います。
一つ目は、いろいろな人に競争の土台に巻き込ませることができる点です。ある業務がわかりにくくて、なかなか参入できないとすると、その分競争参加者が減ります。そうすると、一義的には、保守勢力からすればいいのかもしれませんが、やがて衰退していきます。
以下の本では、なぜユーラシア大陸では、文明が発展し、同じ面積のアメリカ大陸では発展しなかったか説明しています。
その理由は何故かというと、横に広がるユーラシア大陸の方が、同じ気候の面積が多く、競争者が多かったことをあげています。競争参加者が少ないと発展は難しくなるのです。見える化は、その観点から有効です。業務をわかりやすくして、いろいろな人の参加を促すことがてきるのです。
二つ目は、見える化を進めると論理的な思考能力が鍛えられます。なぜ、この業務はわかりにくいのか、もっとわかりやすくする方法がないか追及するということは、論理能力が必要です。
そのように言うと「いやいや、法律の文書やプログラム言語というのは、論理的だけど、わかりにくいよ」と考える方もいるかもしれません。
それを答えるには、そもそもわかりやすさとは何かというところから考える必要があります。
以下の本にも定義がされていますが、わかりやすいというものは、人間の脳の長期記憶に保存できるものです。
「分かりやすい説明」の技術 最強のプレゼンテーション15のルール (ブルーバックス)
- 作者: 藤沢晃治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10/23
- メディア: 新書
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要するに、パッと見て長く記憶できるものがわかりやすいのです。それには論理能力が必要です。法律の文書には、法律の文書を解釈するためのロジック、プログラム言語には、プログラム言語を解釈するためのロジックがあるように、相手に合わせてわかりやすくインプットしやすいような論理的なロジックを構築する必要があります。見える化のプロセスの中で、そういう能力を鍛えることができるのです。
以上が、見える化について考えたことてした。相手にわかりやすく説明しようとすると、自分の理解能力を高めることができますし、わかりにくいところは逆に業務改善の材料になるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。