働くことを考えるブログ

充実した生活を送る

今日、働くことについて考えたこと(共感すること)

今日、働くことについて考えたのは、共感することです。

 

仕事において、部下、上司、他部署など関係者に、ひとつひとつ共感して物事を進めることは、スピードが遅れてしまうこともあります。仕事が回らないということで、共感することが軽視されてしまうことがよくありますが、合理化が進むこの世の中で、なぜ共感が必要なのか考えてみました。

 

1.共感すると何がいいか

 

共感すると何が良いのかというと、思考停止しないことになると思います。

現代の我々が、組織に所属しようとすると、システマティックに物事が進んでいきます。すなわち、「ああすれば、こうなる」的に行動することが求められるのです。「〇〇に投資をすれば、効率がよくなる」とか「〇〇に人員を配置すれば、売り上げがあがる」のように、なるべく考えなくてもできるようにするのが、基本的に現代社会の組織が求めていることです。

したがって、組織に所属すると、思考停止に陥りやすいのです。

その思考停止の歯止めをしてくれるものの一つが共感する力だと思います。

 

2.共感する方法

 

共感するのは、やってみると意外に難しいです。うまくなるには、回数を重ねるしかないのではないかと思うのですが、ひとつだけ留意点があるとすれば、相手方がわかってもらったと感じてもらうことが重要です。本当にわかったか・わかっていないかというよりも、わかってもらったということが重要なのです。

たとえば、どうしても部下に厳しいことを言わなくてはならない時に、その部下の気持ちがわかっていると部下に伝われば、多少厳しい言葉であっても受け止めてくれますが、伝わらないとなかなか聞いてくれません。部下の言っていることがわかったとしても、相手方が「この人はわかってくれていない」と感じてしまったら意味がないのです。うまくできるのであれば、場合によっては、共感するふりでも構いまわないと思います。大事なのは、相手に共感してることが伝わるか、伝わらないかだと思います。

 

以上が、今日考えたことでした。最後に、以下の本によれば、相手の立場になるかもしれないと思うことが、カントのいう理性だそうです。たとえば、貧乏な人を見て、「自分は、今は金持ちだが、あの人のように貧乏になってしまうのではないか」と思うことが理性ということです。理性というとなにか難しい感じがしてしまいますが、共感することなのだと思えばわかりやすいです。共感することというのは、理性的であるということなのです。理性的でありたいと思いました。

 

欲望の民主主義 分断を越える哲学 (幻冬舎新書)

欲望の民主主義 分断を越える哲学 (幻冬舎新書)

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。