今日、働くことについて考えたこと(手段の目的化)
毎日、働くことを考えている、がねがねめがねです。
今日働くことについて考えたことは、
「手段の目的化」
です。
働いていると、手段だったものがいつの間にか目的になってしまうことはよくあると思います。そのことについて考えてみました。
1.手段の目的化とは
手段の目的化とは、いろいろな場面で遭遇します。
たとえば、「お金持ちになりたい」というのもそうです。
お金持ちになることは悪いことではありませんが、お金というのは本来使わないと意味のないものです。それを貯めてどうするのかというのを考える必要があります。
会社の組織もそうです。本来であれば、組織にもなんらかの目的があり、それを達成すれば、解散するはずが、いつの間にか組織が維持されること自体が目的となってしまうことはたくさんあります。
売り上げ目標もそうでしょう。売上を達成することが目的ではなく、その商品の良さを広めることが目的のはずです。
このようにいろいろなところで手段の目的化が行われていると思います。
2.なぜ手段の目的化がおこってしまうのか
なぜ手段の目的化がおこってしまうのか、2つ理由があると思います。
一つ目は、
目的を共有し難い時代だ
ということです。
現代は、相対的に考える傾向があります。
すなわち、「みんな違ってみんな良い」ということが平気で言える時代です。
そういう時代だと、それぞれがそれぞれの目的を持つことが許容されます。ひとつの目的に対して違和感を感じてしまうのです。
たとえば、「世の中になるためにこの商品を売る」とか「世界発展のためにこのサービスをやる」という目的を共有しようとしたときに、うさんくさいなと思うことがあると思います。それぞれがそれぞれの目的を持って仕事を取り組むことが許されている中で、そのような一つの目的を純粋に信じさせるというのは、かなりのカリスマ性や技術が必要です。大概の場合は、そのような抽象度の高い目的を示すよりは、単純に「売上10%増やす」とか数字で目標を示し、手段が目的に変えられてしまうのです。
二つ目は、
手段自体が楽しくなってしまう
ことです。
たとえば、人生の中で使いきれないお金を持っている人は、お金をためること自体が楽しくなってしまったからだと思います。
数字とういうのは増えていくと楽しかったりします。100が1000になり、1000が10000になれば、楽しいです。
会社の組織もそうです。組織の目的がなくなったとしても、一緒にいて楽しい仲間というのはいるはずです。
目的を達成するためには、手段が楽しい方が良いのですが、楽しめる手段というのは、目的化しやすいと思います。
3.手段の目的化を防ぐには
上記のような理由から手段というのは、すぐに目的化しやすいと思います。
これを防ぐには、
とにかく目的を考える
しかないと思います。
自分がやっていることは、本当はなにを目的としているのか、この組織は、何のために存在しているのか、常によく注意して考えないと、すぐに手段だったものが目的化されてしまいます。充実した人生を送るためには、しっかりとした目的を持つことが肝要なのです。
以上が本日考えたことでした。
現代は、手段がすぐ目的化してしまうことを書きました。
最後までありがとうございました。