今日、働くことについて考えたこと(イドラ~その1)
毎日、働くことについてかんがえている、がねがねめがねです。
今日、考えたことは、
「イドラ」
です。
イドラというのは、イギリスの哲学者フランシス・ベーコンが指摘した、人間が何かを知ろうとした時に陥りやすいボトルネックのことです。仕事にも応用できる視点だと思うので、そのことについて考えてみました。
※書いていたら長くなったので2回に分けます。
1.イドラを提唱したフランシス・ベーコン
フランシスベーコンは、16世紀から17世紀に活躍した哲学者です。
帰納法の考え方で有名な人です。帰納法というのは、ボトムアップである事実を見つけるという方法です。かなり、ざっくり言うと、1、3、5…と数字が並んでいたら、2つずつ増えているから、次は7だなと考えるのが帰納法です。
そのフランシスベーコンが提唱したのがイドラです。
イドラとは、以下にも書かれていますが、人間が生じやすい誤解の要因です。
2.イドラ(自然性質によるイドラ、個人経験によるイドラ)
フランシスベーコンに言わせると4種類あると言われています。そのうち、本日二つ書きます。
一つ目は、
自然性質によるイドラ
です。
人間も自然の一部なので、人間の特質上どうしても、現象を誤って捉えてしまうものです。たとえば、太陽は、大きさがかわらないのに、地平線に近づいて来るとと大きく見えてしまうというものです。
また、人間には、無作為あるいは無意味な情報の中から、規則性や関連性を見出す知覚作用があるようです(アポフェニア)。これも自然性質のイドラだと思います。
仕事をしていると、データを見て、正しい法則性を見い出す必要があることもありますが、自然性質のイドラという観点から見直すことも大切だと思います。
二つ目は
個人経験によるイドラ
です。
要するに個人の経験に基づいていろいろと判断してしまうということです。
たとえば、過去に似たような顔の人が仕事ができなかったので、その人に似た顔をしているからその人が仕事ができないと決めつけてしまうようなものです。
過去であった人と新たに出会った人では、たまたま顔が似ていただけで仕事の実力はまったく違うはずなのですが、人の力量を、個人の経験に基づいて見た目を重視しすぎてしまうのは、まさしく個人経験によるイドラだと思います。
以上が本日考えたことでした。
自然性質によるイドラ、個人経験によるイドラを書きました。明日は、4つのイドラの内、あと二つを書きます。
最後までありがとうざいました。