今日、働くことについて考えたこと(イドラ~その2)
毎日、働くことについてかんがえている、がねがねめがねです。
今日、考えたことは、昨日に続き、
「イドラ」
です。
イドラというのは、人間が何かを知ろうとした時に陥りやすいボトルネックのことです。昨日は、4つのイドラの内、自然性質のイドラと個人経験のイドラについて触れました。今日は残りの二つとなぜイドラが生じるのか考えました。
※昨日の書いたブログは以下の通りです。
deepdeepthinking.hatenablog.com
1.イドラ(伝聞によるイドラ、権威によるイドラ)
昨日は、4つのイドラの内、自然性質のイドラと個人経験のイドラについてふれました。残りの二つは以下の通りです。
一つ目は
伝聞によるイドラ
です。
これは、噂話で見誤ってしまうことです。噂話だけで物語を信じるというのは、ありえなさそうで、よくあると思います。
たとえば、「他社はこういうことをやっているらしい」とか「社長はこういうのを好みだ」といって、本当に正しいのか検証せず行動するということはよくあります。
二つ目は
権威によるイドラです。
「あの人が言うなら間違いない」だとかいって疑いもせず、うのみにしてしまうことです。
たとえば、成功したあの人がいったのだから正しいに決まっているとか、学会の権威がいったから絶対に真実だという考え方になっていないか確認する必要があるでしょう。
2.なぜイドラが生じてしまうのか
なぜこれらのイドラが生じてしまうのかというと、三つ理由があると思います。
一つ目は、
自分の経験を生かしたいと思ってしまう
ことだと思います。
たとえば、何かに失敗してしまったとか、傷ついてしまった経験ということに対して、なんとか取り返したいと思うこともあると思います。自分が経験したことを役に立てたいという願望があると、個人経験のイドラに惑わさせれてしまうと思います。
二つ目は、
思考停止した方が楽だから
です。
なにも考えずに、権威者が言った事を信じることができれば、楽です。それをいちいち疑うのは面倒なのです。
その場合、注意しなくてはならないのは、トレードオフの関係であることを踏まえておく必要があることだと思います。トレードオフというのは、何かを得る場合は何かを失う関係にあることです。
権威者が言った事をそのまま信じて仕事を進めれば、仕事は早く処理することができますが、大間違いしているリスクを背負ってしまう可能性があります。疑わず信じることには、デメリットもあるということを常に心がけることは大切だと思います。
三つ目は
どうしようもないことに対して説明をつけたい
というのもあると思います。
たとえば、おそらく科学がここまで発展していなかったときは、理不尽な運命について、まったく関係のない、星の動きなど目の前にある事象で、なんとか自分の運命を受け入れていたのだと思います。
今も運命について科学で説明できることは僅かです。理不尽な運命であったとしても、こじつけでも何か理由があれば、なんとか気持を慰められるのは、今も昔も変わらないはずです。そのような辛い時にでも、どれだけ冷徹にイドラを排除できるかというのは、知識を得る上で一つ重要なテーマになります。
以上が本日考えたことでした。
本日は、イドラの内、伝聞によるイドラと権威によるイドラに触れて、なぜイドラが生じるかを考えました。
最後までありがとうございました。