今日、働くことについて考えたこと(模倣すること)
今日、働くことについて考えたことは
「模倣すること」
です。
現代は、他人に模倣することによって、競争させられます。そのことについて考えてみました。
1.学ぶと真似る
よく学ぶと真似るというのは、語源が一緒で、
「学ぶことは真似ることだ」ということが言われます。
それは、たしかにその通りなのですが、他人を模倣することにより、他人との競争に巻き込まれます。
多くの自己啓発本は、他人のまねをすることを推奨しています。
「俺がこのように成功したのだから、あなたも真似しなさい」
という主張がなされるのです。
「この人は一億円稼いだから、この人の真似をしよう」
「この人は事業を成功したから、同じような考え方を真似しよう」
となります。
やってみるとわかりますが、モデルとなる人物を完全に真似するということはできません。
その主たる理由は、書かれている内容が、一部分しか表せていないからです。
たとえば、事業を成功した人の話は、事業を成功した人自身のことしか語られていないか、もしくは、事業を成功した人の観点からしか書かれていないですが、成功した理由は、それだけではありません。
運もありますし、影で支えてくれた人もいるかもしれません。ただ、周辺の理由を書き始めると、話として面白くないので書かれないだけです。
2.模倣できないところから価値観を見出す
自己啓発本は、模倣が不幸を呼ぶことの典型例ですが、これに限りません。
身近なところでは、親の価値観を真似する、身近な友人の価値観を模倣して、人間は育っていくことになります。模倣というのは、人間として、存在するには、ある程度の模倣はやむを無い部分もありますが、ある年齢に達したら模倣を辞めないと不幸になってしまうと思います。
周りが高級なスーツ、高級な食事をしているからといって、自分も真似する必要は、必ずしもないのです。自分なりの価値観を持つということが重要になってきます。
ただし、自分なりの価値観というのは、模倣によって得られるというのも事実です。模倣をして、模倣でききれない部分に誠実に向き合うと、自分の価値観というのが現れてきます。
守破離という考え方が、日本の武芸の考えかたにあります。
守:師匠の言うことの通り忠実に守る
破:習った事を改善する
離:新たな技術を創造する
という考え方です。
私は、この「守」から「破」のところが重要だと思うのです。自分が大切にすべき価値観がわかるからです。
他人と模倣をして不幸に感じているのであれば、模倣しきれないところを重視すると幸せに近づけるかもしれません。
以上が本日考えたことでした。
模倣することについて考えました。
最後までありがとうございました。