今日、働くことについて考えたこと(経験の活かし方)
今日、働くことについて考えたことは
「経験の活かし方」
です。
どんな人でも、 成功した経験・失敗した経験を活かそうとしますが、そのことについて考えてみました。
1.どうして経験を活かしたくなるのか
自分が成功した経験・失敗した経験というのは、活かしたくなります。
特に失敗して傷ついた経験は顕著です。
それは、なぜかというと、その経験が
間違っていなかったことを確認したい
からです。
たとえば、自分が志望した学校に受からなかった経験を活かして、塾講師として教え子がその学校に受かってくれたりすると、少しは慰められることもあります。水泳で全国大会に行けなかった失敗を活かして、コーチをすると、自分の失敗が意義のあるものに感じられて、間違っていなかったことを確認できるのです。
仕事において成功した場合もそうです。仕事で成功すると、それを人に伝えたくなるのは、成功したことが間違っていないことを確認したいからです。
2.正しい経験の活かし方
ただし、経験を活かすにあたっては、二つ留意点があります。
一つ目は、失敗した経験であれば、
失敗に向き合うこと
が大切だと思います。
失敗に向き合うというのは、自分にとってどのような可能性につながったかというのを考えることです。それは、すぐに答えが出るものではありませんが、かならず答えが見つかるものです。失敗した経験を活かす前に、ちゃんとその経験と向き合うことが大切なのです。
二つ目は、
自己都合になっていないか
という点です。
自分が失敗してできなかったことを子供にやらそうとすることは、良い時もありますが、多くの場合、子供にとっては迷惑な話です。なぜなら、子供が生きている時代と親が生きている時代では、考え方も違うからです。
同じようなことは、職場の上司・部下、先輩・後輩の関係で良く見られることです。今は、移り変わりが激しく、上司・先輩がやっていた時代と部下・後輩が現場で抱えている状況が異なります。
このように時代の移り変わりが激しい場合、自分の失敗した経験や成功した経験を他人に活かしてもらうというのは、残念ながら、承認欲求の単なる押し付けになっている可能性があります。経験を生かしてもらいたい、という一見、正論を掲げていて、自分が間違っていないことを承認してもらいたいという欲求を満たそうとしているだけなのかもしれないのです。自己都合になっていないかよく確認することが必要です。
以上が本日考えたことでした。
経験の活かし方について考えてみました。
最後までありがとうございました。