働くことを考えるブログ

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今日、働くことについて考えたこと(貨幣のすごいところ)

今日、働く事について考えたことは、

貨幣のすごいところ

です。

働くことを考えることにおいてお金は切っても切れない関係ですが、そのことについて考えてみました。

 

 

1.貨幣のなにがすごいのか

貨幣がなにがすごいかというと、万国共通に信用されていることです。太陽が明日必ず上るのと同じように、ほぼ万人が皆信用するものです。

政治の考え方が違っても、宗教の考え方が違っても、貨幣だけは信じられ、交換されます。イスラム教のテロリストも、どんなにアメリカを批判していたとしても、ドルの価値は信じるのです。

言語が通じない相手からも、お金でものを買うことが出来るというのは画期的な発明だったのではないかと思います。そのあたりは以下の本でも書かれています。

 

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

 

 貨幣以外で人間が作ったもので、ここまで信用されているものはありません。どんなに高尚な学問でも、完璧に信じられるものはないのです。

 

2.なぜ貨幣は万国共通で信用されるのか

お金をよくみると、わかりますが、紙もしくは、電子情報でしかありません。かなりのエネルギーを割いて信用されるものにしています。なぜ、お金は信用されているのか二つ理由があります。

一つ目は、

人間というのは、協力することと疑うことのバランスで繁栄してきたこと

です。

人間は、基本的に自分と違う文化、言語、行動する人に対して、自分に害を及ぼすかのではないかと疑います。無闇に信じたら、騙されることもあるからですが、人間は、協力することによって発展してきた生物でもあります。疑うことと協力することの間にうまく入りこんだのが貨幣だと思います。

上記の本にも書かれていますが、ネアンデルタール人が滅び、我々人類が生き残ったのは、我々人類は、知らない仲間であっても協力することができたからです。ネアンデルタール人の遺物には、自分達の生活圏内の石で出来た石器しか発見されないのですが、人類の石器は遥か遠くの鉱物からできた石器が発見されるそうです。これは、人類の祖先がかなり広範囲で協力してきたことの証です。

その協力を促しているのが、現代でいえば貨幣です。お金は、言語や文化が異なっても、協力して仕事をさせることが可能にします。どんなに高邁な理想を掲げる企業でも、お金が払わなければ、経営は成り立たないのですが、お金が支払われれば、文化や言語の壁を超えることができるのです。

 

もう一つは、

数字にゲーム性があること

です。

100となっていたら1000にしたいのが、人間の性質だと思います。お金をつかった賭け事というのは、生物の中で人間のみがやることだと思いますが、数字自体にゲーム性があるから成り立つのです。

 

以上が本日考えたことでした。

貨幣のすごいところは、色々な主義主張がある中で、万国共通に信頼されていることを考えました。

したがって、個人的には、シンギュラリティが発生すると貨幣自体が無くなるような議論があるようが、以上を考えると上記のような特徴を代替できるものが現れない限りは、貨幣は無くならないと思います。

 

「30年以内にお金の世界を終わらせたいんです」- 慶應大・斉藤賢爾博士が語るシンギュラリティ後の社会とは – academist Journal

最後までありがとうございました。