今日、働くことについて考えたこと(集団主義・個人主義の定義は曖昧)
今日、働くことについて考えたことは
です。
会社で働いていると、自分が所属している組織が集団主義と個人主義なのかというのをかなり現実感を持って実感しますが、そのことについて考えてみました。
1.集団主義・個人主義の考えは重要
集団主義というのは、集団の意向に基づいて物事を決定する考え方で、個人主義というのは、個人の意向で物事を決定する考え方です。ざっくり言えば、結婚を決めるのに親の意向で決めるのが集団主義、自分の好みで決めるのが個人主義です。
おそらく、日本の企業は集団主義から個人主義に移ろうとしていますが、個人主義で育ってきた人間が集団主義の会社に入ると違和感を感じたりします。
たとえば、雑用を誰がするか問題です。集団主義の会社であれば、新人が雑用をするのが当たり前ですが、個人主義の考え方をして入社する人にとっては、なぜ自分がやらなくてはならないのか疑問に思うと思います。
集団主義、個人主義の考え方は、組織論を考える必ず踏まえる必要のあるものなのですが、あまり経営学では分析されていないようです。
2.ステレオタイプに捉えてはならない
ところで、昔から日本人のスポーツ選手は、
「家族に感謝します」
「支えてくれた人に感謝します」
と言って周りのことを気にするとされていて、この考え方は集団主義の典型として捉えられたりしています。
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ただ、だからといって日本人が集団主義であるというのはステレオタイプな捉え方なのかもしれません。
たとえば、
以下の本によれば、オリンピックの十種競技で金メダルを二度受賞したアシュトン・イートン選手は、苦しくなったときは
「自分のために走るんじゃない」
「子供が大会記録を破るぼくの姿を見て、自分も何かでをやってやろうと思うじゃないかって」
とインタビューで答えていたそうです。自分のことではなく、周りのことを考えて行動すると飛躍的に成長することが強調されている本だと思います。
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また以下の本においても、自分のことではなく、大きな目標を持つとストレスに強くなると考えられています。
これらの本がある程度米国においても受け入れられるとすると、米国というのは、個人主義の象徴と捉えられていましたが、集団主義の国なのかもしれません。
そのような主張が最近いろいろなウェブの記事にに書かれていました。
個人主義、集団主義の考え方は、組織での立ち振る舞いを考える上で有効なツールですがある程度曖昧であることを受け入れ必要があります。
以上が本日考えたことでした。
最後までありがとうございました。