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今日、働くことについて考えたこと(フリービジネスモデルとプロスペクト理論)

今日、働くことについて考えたことは、フリービジネスとプロスペクト理論です。

フリービジネスについては、以下が数年前に売れましたが、プロスペクト理論の観点から少し考えてみたいと思います。

 

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 プロスペクト理論というのは、以下のような選択肢が与えられたときに、両者はいずれも期待値が100万円にも関わらず、質問1ではAを選び、質問2ではDを選ぶというものです。その理由は、人間は、損をすることのほうが、得をする方に意識が向いてしまうという理論です。

 

質問1:あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されたものとする。

選択肢A:100万円が無条件で手に入る。
選択肢B:コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。
質問2:あなたは200万円の負債を抱えているものとする。そのとき、同様に以下の二つの選択肢が提示されたものとする。
選択肢C:無条件で負債が100万円減額され、負債総額が100万円となる。
選択肢D:コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。

 

プロスペクト理論 - Wikipedia

 

私は、フリービジネスとは、プロスペクト理論の考え方からすると、質問1はBを選び質問2ではCを選ぶということなのではないかと思います。

ウィキペディアGoogleYoutubeなどのフリービジネスが増えていますが、どうも最初からどのようなビジネスモデルにするかは、見えていなかったように思われます。最初の選択肢として、確実に利益になるAを選ばずに、儲かるかどうかはわからないけれども、Bを選び、その可能性を試すというのが、最近のフリービジネスの根幹なのではないかと思います。

そして、どのビジネスモデルが成功するかどうかは、すぐにはわからないので、とにかくいろいろ、ものすごいスピードで何回も試して(数討てばあたるみたいな方法)で、成功するまで何度も何度も試しているということなのではないかと考えます。特に損をするわけではない(損をしたとしても限定的)ので、それは、ちょっと、宝くじみたいで、楽しいのではないかと推測します。

 

「いやいや、お金儲けのためにやっているわけではないよ、コミュニティで認められるためにやっているのだ」という指摘もあるかと思います。上記の本を読むと多くの方がそのようなインセンティブで仕事をしているようです。その指摘の方が実態を表していると思いますが、経済学という言語に翻訳しようとすると、この程度の説明なのではないかと思いました。

 

以上、かなりざっくりですが、フリービジネスとプロスペクト理論でした。