今日、働くことについて考えたこと(拘りについて)
今日は、拘りについてです。
拘りをもって仕事をすることはとても大切なことですが、拘りを捨てるというのも非常に大切です。
働いていると、自然と人それぞれのこだわりが身についていくので、仕事に拘りをもつという方というのは、あまり考えなくて良さそうです。むしろ、いままで得たこだわりをいかに捨てられるかという方がはるかに難しいですが、考える価値はありそうです。
社会に出ると、いろいろな成功体感を得ることがありますが、それがその人の仕事のこだわりを生む土壌になります。こだわりを捨てるということは、その成功体験を否定すると受け取る人もいるかもしれません。
ダーウィンは以下の通りに言ったそうです。
『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』
これは生物の進化の話だけでなく、会社や、国にもあてはまります。ここ数十年多くの会社が、自分の過去の成功体験に縛られて、拘りを捨てられなかったために、倒産したり、倒産までいかないまでも、成長の機会を逃しています。過去の成功体験は、過去の成功体験として受け止めて、それとは別に自分のこだわりから脱皮しないと、時代に生き残れないと思います。
何をこだわって、何を捨てるべきなのかを悩む方は、一度思考実験をしてとにかく自分のやりかたをすべて捨てることを考えてみるというのもありなのではないかと思います。そうすると何が良いかといと、自分の成功体験を、改めて、再認識できる点だと思います。
たとえば、仕事のある事に、自分のこだわりがあるのは、なんでかなと考えると、誰かに感謝されたり、新人のときに褒められた経験とか思い出したりできます。それは、それで自分のキャリアを改めてみつめるきっかけになるはずです。私が接していた多くの方は、そんなことはしないで、こだわりがある場合、なんでそのこだわりがあるのか考えず、当たり前、常識と考えているケースの方が圧倒的に多いです。それは、それで良いのかもしれませんが、当たり前、常識というのは、思考停止してしまうので危険だと思います。何よりも自分がどのように働いていたか、周りから支えられていたかというのをみつめるチャンスを逃していると思いました。
「お前頑固だなー」といって批判する人は、その人自体も頑固なことが多いです。頑固で良いこともありますが、こだわりを捨てると新たな視界が得られると思います。