今日、働くことについて考えたこと(返報性の原理)
今日、働くことについて考えたのは
「返報性の原理」
です。
良いことをすると何かかえさなくてはなららないと思うことを返報性の原理というのですが、そのことについて考えました。
1.返報性の原理とは
返報性の原理とは、人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くというものです。
以下の本によれば、アメリカのジョンソン大統領が就任した当初から自分の法案を通すことに成功したのは、返報性の原理によるとのことです。
ジョンソン大統領は、大統領になる前に、議員たちに長年恩恵を与えて、そこて作った貸しで、大統領になったあと、驚くべき数の法律を短期間で制定することができたとのことです。
成績優秀な人でも、ここがわかっている人というのは案外少ないようです。
これと似たようなケースで、転職してきたマネージャーがうまくいかないのと同じ原理です。転職したマネージャーは、社内に貸しがなく、返報性の原理が働かず、実力を発揮できないこともよくあります。
2.返報性の原理の問題点
返報性の原理は、「人をひそかに操る系」の自己啓発本には、必ず書かれていますが、この原理を使って人を上手くうごかせるかというと、そうとはかぎりません。
一筋縄ではいかないのは、すこし考えるとわかると思います。まったく好きではない人から送りものをもらったとき、何か返したくなるかというとそいうことはなく、不快感がありますし、そこに裏があると感じてしまうのが普通だと思います。
恩義というのは、恩返しによって消えません。借金はお金を払えば消えますが、恩義は返しても消えないのです。消えない気持ち悪さから、もらった恩義以上に返そうとするのですが、そうしても恩義は消えないという事実を踏まえておく必要があります。
たとえば、育ててくれた親にいくら親孝行をしても、育てたくれた恩は消えることはないのです。だからといって恩返ししても意味がないというつもりはないですが、恩返しをしたいというときに、その事実を消そうとすると消耗してしまいます。
大人になるということは、自分が今生きているということがいろいろな人の恩義に支えられていることに気づくことです。その受けてきた恩義を消しさろうとすることは出来ないのです。
したがって、止むを得ず恩義を受けてしまったら、有難いこととして、受け入れ、無理して無くそうとしないことが肝要と思います。
以上が本日考えたことでした。
返報性の原理について考えました。
最後までありがとうございました。