今日、働くことについて考えたこと(認知的不協和)
毎日働くことについて考えている、がねがねめがねです。
今日考えたことは
「認知的不協和」
です。
認知的不協和というのは、最近はビジネスでも使われるようになりました。そのことについて考えてみました。
1.認知的不協和とは
認知的不協和の定義は以下の通りです。
人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学用語
どいういことかというと、人間の頭というのは、矛盾を嫌い、どんな時でも何らかの合理的な理由を考えてしまうというものです。
「嘘も100回言えば本当になる」ではないですが、体調悪いのに「幸せだ」と言葉に出すと、幸せだという言葉から連想されるものが優先されて、「体調が悪いのも、何か良いことの前兆なのかも」と思ったりするなど、頭の中で矛盾を合理的に説明しようとする現象のことを言います。
2.認知的不協和の利用の仕方
最近、この認知的不協和をうまく使った例として 代表的なのは、オリンピック金メダリストの村田諒太選手なのではないかと思います。
オリンピックで金メダルを取るまで毎日、奥さんが「金メダルが取れました、ありがとうございます」と冷蔵庫に書いたというのが有名なエピソードですが、これも一種の認知的不協和を使った例だと思います。
「〇〇したい」と唱えるよりも、もうすでに「〇〇出来た」と唱えた方が、自然と頭の中に矛盾が出来て、その矛盾をなくそうとして行動を促すという方法を採用したのです。
3認知的不協和による限界
ただ、この方法も限界があるとは思います。
実際にやってみればわかりますが、たとえば「一億円稼げました。ありがとうございました。」と書いてみて、実際に稼げるようになるかというと難しいはずです。
なぜ難しいのかというと、スポーツの場合、ある程度枠組みが固定しているのですが、それに比べてビジネスはよりダイナミックです。例えば、「一億円稼いだ」というのは、どのタイムスパンで稼いだのか(一日何時間も働いて稼ぐのか、何年かけて稼ぐのか)、一人で稼いだのか誰かと協働して稼いだのか、一億円というのは、経費控除か控除前なのかなど、単純に「一億円を稼ぐ」といっても、色々な方法、解釈があり得るのです。
また、「1億円稼ぎました」と言葉にしてみて、1億円を稼いだ気分をより克明にイメージができるかも知れませんが、実際に稼いでいないのに夢が叶った気がして、努力をサボってしまうリスクもあります。むしろ、「1億円稼げなかったら、やばい」等損する方向で考えた方がうまく行くのではないかと思います。
以上が本日考えたことでした。
認知的不協和を使って目標を実現できるかもしれませんが、限界もあるということをかきました。
最後までありがとうございました。